ペイパービュー三昧

本日はS-CUPとIGFの両PPVを連続鑑賞。

シュートボクシングは大一番であるS-CUP。
直前でブライアン・ロアニューが欠場になるなどゴタゴタはあったので心配していたが、5時間に渡る長丁場になったとはいえ、立ち関節技や投げ技で決まったりと”らしさ”爆発でなかなかどうして楽しめる大会となった。
特に目に付いたのは女子プロレスラー対決となった風香対市井舞、大逆転K.O決着となった緒形対アゼレードの2試合。
風香と市井は普段プロレスのリングで魅せる華やかな闘いではなく、実に泥臭い殴り合いに。
気持ちばかりが前に出てしまい技術的には全然な内容になったが、両者ともスタミナが切れても諦めず戦う姿勢を見せていたのには感心した。
どちらもプロレスラー魂を表現していたと思う。素晴らしいね。
緒形とアゼレードの試合は鳥肌が立つ結末が待っていた。
右ストレートで顎を打ち抜かれダウンを奪われカウント9で辛うじて立ち上がった緒形が、その直後にまさかまさかの大逆転K.O勝ち!相手は失神、担架で退場。
あんな展開はそうは見られないよ。決勝では惜しくもサワーに負けてしまったが、エースとしての重責は果たしただろう。

続いてIGF。
資金が底をついたのか、いつものような派手な演出はなし。
実況アナも宮尾すすむの息子1人になり、解説はプロレス評論家の流智美氏と元・プロボクサーの薬師寺保栄という面々。以前は2人のアナウンサーが交互に喋って煩かったので、やっとまともなカタチになったというか。
リング上はというと、現場責任者に就任した宮戸優光の影響でIGF独特のグダグダ感がなりを潜めており軽くゲンナリ。
スネークピットの新人選手、白ブリーフっぽいタイツを履いた浜中、地味に関節技の技術力が高いタカ・クノウ、威勢だけは良い澤田などの試合を経て休憩時間に猪木登場。あ、その前に平尾昌晃の息子とTRIPLE-Pの歌コーナーもあったっけ。で、我らのアントニオ猪木は毎度お馴染みの高度なダジャレをかましてくれました。
僕が一番期待していたプレデター対ネクロ・ブッチャーは前回の対戦よりも少々トーンダウンしていた闘いになり消化不良気味。
椅子を使うなとか上から厳命でもされてたのか、ネクロは。もっと暴れて欲しかったなあ。
高山対モンターニャの巨人対決はジャーマン1発でチョン、懐メロ枠の藤波対初代タイガーは互いに老いて動きにキレがないものの世代的に受け入れてしまうのは致し方なしか。
メインはまたジョシュが勤めたが、今回も短時間で決着。終わり方がアッサリし過ぎなのは何とかしてほしい。もう少しマッチョマンの良さを引き出した上で勝つような闘いをしないとアカンての。風車の理論を学んでよ。
つか、何だかんだ言って楽しめちゃうのがIGFの魅力なんだなあと感想を漏らして強引に閉めます。
次回大会はあるんでしょうか?そこが心配。

2大会合わせて3675円也。
まあ、満足。